【初心者向け】仮想通貨と株式投資の違いは?どっちが儲かるかも解説
近年のブームを受けて、仮想通貨に興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、初心者の場合「他の投資と何が違うのか?」と疑問に思うこともあるかもしれません。
この記事では、仮想通貨と株式投資の違いや、どちらの方が儲かるかについて解説していきます。
投資初心者でも理解できるよう、なるべく丁寧に説明しますので安心してください!
仮想通貨と株式投資の6つの違い
仮想通貨と株式投資では、いくつかの点で違いがあります。
今回は、そのなかでも特徴的な6つのポイントについて見ていきましょう。
取引する対象
仮想通貨と株式投資では、まず「何を売買するか」から異なります。
- 仮想通貨…インターネット上で利用できる、独自の単位を持った通貨のこと
- 株式…企業が資金を調達するために発行する証券のこと
どちらも価値の大きさによって価格が変動するため、「売値>買値」となるように取引するのが投資の基本となります。
価値によって価格が変わるって、具体的にどういうこと?
たとえばビットコイン(仮想通貨)の場合、1BTCあたりの現在の価格は約2,800,000円です(2022年9月時点)。
しかし、運用したばかりの頃は当然価値などなかったため、「1BTC = 約0.09円」という非常に低い価格設定でした。
ここまで大きく値上がりしたのは、近年のブームに伴い「ビットコインを買いたい!」と思う投資家が増えたためです。
つまり、投資対象の価値(≒価格)は、買い手と売り手のバランスによって決まることになります。
株式の場合も同様で、発行する企業への期待や業績に応じて、株価が変動する仕組みとなっています。
取引する金額(単位)
取引の際に指定する金額や単位も、仮想通貨と株式投資では変わってきます。
- 仮想通貨…少額からの取引可能
- 株式投資…基本は100株単位で取引を行う(日本の銘柄の場合)
仮想通貨の場合、こちらがいくら分払うかで取引する金額を指定します。
たとえば、日本円でビットコインを買いたい場合は「1,000円分のビットコインを買う」といったような形です。
いくらから売買できるかは仮想通貨取引所によりますが、多くは500円などの少額から取引が可能です。
一方、株式投資では100株単位での取引が基本となります。
2022年9月時点の日経平均株価である「27,500円前後」で考えると、27,500円×100株=2,750,000円以上が必要になります。
もちろん、それより安い株式は数多くありますが、最低でも数万円程度はかかる場合が多いです。
取引できる時間帯
仮想通貨と株式投資では、売買が可能な時間帯も異なります。
- 仮想通貨…24時間365日いつでも可能
- 株式投資…平日の9時〜11時30分/12時30分〜15時(または15時30分)
仮想通貨の場合は、「仮想通貨取引所」にていつでも売買ができます。
逆に言えば、寝ている間も常に価格が変動しているため、短期トレードを行う場合には注意が必要です。
一方、株式投資の場合は「証券取引所」にて取引を行うことになります。
証券取引所では取引時間が定められており、平日9時〜11時30分および12時30分〜15時(または15時30分)の間のみです。
注文自体は24時間受け付けている場合もありますが、実際に取引が成立するのは平日の9時以降となっています。
取引時間外の間は、株価がどのように動くかわからないので、利用する際は十分気を付けるようにしましょう。
価格変動の大きさ
どちらもリアルタイムで価格が変わるわけですが、値動きの大きさにも違いがあります。
- 仮想通貨…短期間で大きく変動する可能性がある
- 株式投資…数年にわたり、数倍程度の値動きを見せる
こちらは、2022年9月現在までのビットコインの価格推移です。
2015年6月時点では「1BTC=30,000円前後」だったのに対し、ここ数年で100倍以上の値動きを見せています。
また、半年で5倍以上急騰している箇所もあったりと、価格の振れ幅が大きいのが仮想通貨の特徴です。
一方、こちらは同じ期間を切り取った日経平均株価の価格推移です。
一見すると値動きが大きく見えますが、1株当たりの幅は「約7,500~30,000円前後」と比較的緩やかになっています。
5年でおよそ4倍なので、仮想通貨とはえらい違いですね…
振れ幅が小さくなっている要因のひとつは、値幅制限です。
株式投資では、急激な高騰・下落を抑えるために1日で値動きできる幅を制限しています。
ストップ高(上限)あるいはストップ安(下限)にいたった場合、株価がそれ以上大きく動くことはありません。
そのため、仮想通貨と比較して急騰・急落のリスクが少ないといった特徴をもっています。
定期報酬があるかどうか
投資商品のなかには、保有していることで定期報酬をもらえるものもあります。
- 仮想通貨…ただ保有しているだけでは発生しない
- 株式投資…配当金や優待券などをもらえる場合がある
仮想通貨の場合、単純に「通貨を持っているだけ」という扱いになります。
そのため、レンディング(貸出)などをしない限り、原則金利が発生することはありません。
一方、株式投資では、株式を通じて「企業に資金を提供している」形になります。
そのため企業によっては、保有数や業績に応じて報酬をもらえる場合があります。
何をどの程度もらえるかは各社で異なるので、気になる方はぜひその点もチェックしてみてください。
利益にかかる税金
投資には「税金問題」がつきものですが、利益に対する課税率も変わってきます。
仮想通貨の場合、売却したことで得られた利益は雑所得扱いになります。
つまり、どの程度の税金がかかるかは、所得税の算出式に基づいて計算が可能です。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円未満 | 5% | 0円 |
~330万円未満 | 10% | 97,500円 |
~ 695万円未満 | 20% | 427,500円 |
~900万円未満 | 23% | 636,000円 |
~1,800万円未満 | 33% | 1,536,000円 |
~4,000万円未満 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円以上 | 45% | 4,796,000円 |
こちらは、国税庁にて提示されている所得金額の計算式です。
利益によって税率は異なるものの、最大で45%発生する可能性があります。
一方、株式の場合は「売却した際の利益」「配当金」の2つが課税対象となります。
それぞれ譲渡益と配当所得に分類されますが、税率はどちらも20.315%です(※参考)。
つまり、利益が695万円以上になると株式投資の方が安く済むってことですね!
仮想通貨と株式投資はどっちが儲かる?
双方の違いを知った上で「結局どっちがいいのか?」と悩んでいる方もいるかもしれません。
結論から言うと、取引目的や期間によってどの方法がいいかは変わってきます。
この先では、それぞれどういった場合に向いているかについても解説していきます。
【仮想通貨】5年程度で大きな利益を狙いたい場合
仮想通貨の特徴は、以下の通りです。
- 少額から(500円など)の取引が可能
- 24時間365日価格が変動する
- 値幅の制限がないため、短期間に大きく変動するリスクがある
- 近年登場したばかりの技術であり、市場の将来性が高い
仮想通貨の場合、株式投資と比べて「値動きの幅が大きい」といった特徴を持っています。
それは、仮想通貨という技術自体がまだまだ発展途上であり、世間での価値がきちんと定まっていないためです。
なので、取引する際は「どの銘柄に対して投資するか」の見極めが非常に重要となります。
将来的に成長しそうな銘柄を選ぶ必要があるってことですね!
また、国際情勢や各国の対応にも影響を受けやすく、ある意味ハイリスク・ハイリターンな投資方法といえます。
【株式投資】10年以上かけて堅実に利益を得たい場合
株式投資の特徴は、以下の通りです。
- 取引する際は、最低でも数万円以上必要になってくる
- 平日の決まった時間にのみ取引が可能
- 値幅制限があるため、短期間に急騰・急落するリスクは少ない
- 保有数や業績に応じて、配当金や優待券がもらえることも
株式投資では、暴落するリスクが少ない代わりに値動きの幅も緩やかとなっています。
そのため、長期スパンで手堅く利益を得たい場合は、こちらの方法が向いているでしょう。
また、企業によっては配当金や優待券をもらえる点も魅力のひとつです。
投資をしつつ、日々の生活も少しリッチにしたい…という方は、ぜひ報酬も意識して投資するようにしてみてください。
まとめ
この記事では、仮想通貨と株式投資の違いや、どちらが儲かるかについて解説しました。
仮想通貨と株式投資の違いについてまとめると、以下のようになります。
- 仮想通貨は決済手段としての価値に、株式投資は企業に対して投資を行う
- それぞれ取引金額や時間帯、税金などの面で違いがある
- 5年程度で大きな利益を狙いたいなら仮想通貨がオススメ!
- 10年以上かけて手堅く利益を得たい場合は株式投資がオススメ!
ぜひこの記事を参考にしつつ、自分に合った投資方法を探してみてください。